インプラントのデメリット

多くの歯科医院で取り入れられている治療法で、人気の高いものがインプラントです。
インプラントは、事故や虫歯などで歯を失ってしまった箇所に、いわゆる人工的な歯を埋め込み、天然の歯と変わらない感じで使用することができるようになるとい画期的な治療法です。
見た目にも良く、入れ歯などのように取り外したりする必要も無いために、人気が高く、多くの患者さんから注目を浴びています。
しかし、万能かと思われるインプラントにもデメリットが存在します。
どんなデメリットがあるのでしょうか。

インプラントの治療をするときは、基本的に2回の手術が必要となります。
1回目は歯根となるフィクスチャーと呼ばれるものを顎の骨に埋めるため。
2回目は、アバットメントと呼ばれる被せ物を装着するときです。
これらを実施するときは、どちらも歯肉を切開する必要があるため、麻酔を使った手術を行うことになるのです。
もちろん麻酔をしているので痛みはありませんし、手術後の痛みや腫れも、本数が少なければほとんど無いと言われています。
しかし歯肉を切開して手術をするという行為は精神的にも負担になる行為であると言えるでしょう。

インプラント治療を開始し、すぐに人工歯を手に入れることができるかというと、そういうわけではありません。
インプラントの治療は、短くても半年から1年の期間が必要となります。
これは、歯根を埋め込んで顎の骨と結合するのを待つ期間がどうしても長くなってしまうため、これだけの期間がかかってしまうのです。
入れ歯などは割と早い段階で失った歯を埋めることができるため、そちらと比べるとこの期間の長さはデメリットと言えるでしょう。

また、費用も高額であり、さらに保険が適用されないため、経済的な負担が大きいという点も大きなデメリットです。
インプラントの費用は医院によって異なるのですが、平均的な相場としては1本につき40万円前後であると言われています。
治療後も定期的にメンテナンスや検査を継続する必要があるため、そちらの費用もかかりますし、メンテナンスを継続することが面倒だと思う方には不向きであると言えます。

このように、インプラントにもデメリットが多く存在するのですが、このデメリットを理解した上で、治療を受けるか受けないかを判断するということが大切です。
特にインプラントを推奨している歯科医院では、このデメリットについてあまり説明されないこともあるかもしれないので、自身でしっかりと調べて把握するようにしましょう。

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