失った歯を人工的な歯として復活させることができるということで、人気の高いインプラント。
このインプラントは、どんな人にも適しているのかというとそういうわけではありません。
中にはインプラントをしないほうが良いという人や、適していないという人もいます。
では、どういった人がインプラントに適していないのでしょうか。
まず、病気の中で、それを患っていることでインプラント治療自体ができないと言われている病気があります。
骨粗鬆症は、骨がもろくなるために、顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療はできないとされています。
糖尿病の人は、全体的に抵抗力が弱く感染症を引き起こしやすいために、インプラントをしてもすぐに歯周病等でダメになってしまう可能性が高いと言われています。
腎臓病の人も、抵抗力が弱っているため不向きであるということと、更に人工歯根と顎の骨との結合が上手くいかない可能性があるため、不向きであると言われています。
また、インプラント治療後は、定期的なメンテナンスや徹底した歯磨きが必要不可欠となります。
歯磨きが苦手だという人や、身体が不自由などということが原因でメンテナンスに通うのが難しいという人は、メンテナンス不足でインプラントを維持することが難しくなる可能性があるため、不向きであると考えられます。
特にインプラントは天然の歯以上に汚れがつきやすいため、これまで以上に歯磨きを丁寧に行う必要があるのです。
逆に、インプラントの良さを実感できるとされる、インプラントに向いている人も存在します。
それは、自分の歯を取り戻しておいしく食事を楽しみたいという方や、見た目の自信を取り戻したいという方です。
インプラントは骨と結合するために強度が高く、天然の歯と変わらず使用することができます。
入れ歯などと違って咀嚼能率も落ちませんし、他の天然の歯と見た目もほとんど変わりません。
未成年の方でも、骨がしっかりと成長している16歳から18歳くらいであれば受けることができると言われていますし、80歳を過ぎていてもインプラントでしっかりと噛むことができるようになったという患者さんもいるそうです。
そのため、事故などで歯を失ってしまった若い方や、入れ歯が馴染まないという方は、今後の生活にメリットが多いためにおすすめであると言えます。